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アルツハイマーの症状と段階
アルツハイマーの症状には下記のような段階があると言われています。
・軽度認知障害(アルツハイマーの前触れ)
知的能力の低下の2〜3年前から、軽い人格変化(自己中心的、頑固になるなど)、不安・抑うつ、睡眠障害、幻視妄想などが起こります。
軽い物忘れがありますが、車の運転や金銭の計算など日常の生活に支障がないため気づきにくいのです。
・アルツハイマー第一期
健忘期とも言われます。
健忘症状、空間的見当識障害(道に迷う)、徘徊・多動などが認められます。
大脳皮質の全般の機能が衰え始める時期で、単なる物忘れの度を越え始める症状がでる時期でもあります。
・アルツハイマー第二期
混乱期とも呼ばれます。
大脳皮質の萎縮が進行して初期の症状が一層深刻になり、会話が難しくなります。
高度の知的障害、失語、失行(方法はわかるのにできない、服の着方は知っているのに着る事ができないなど)、失認(目では見えているのに、見えていると認識できない)が現れます。
錐体外路症状(スムーズないつもの体の動きが取れない)はパーキンソン病と間違われることもあります。
・アルツハイマー第三期
臥床(がしょう)期とも言われています。
高度な痴呆の末期で、寝たきりとなり、しばしば失禁、拒食・過食、反復運動、けいれんなどが起こり、言葉もしゃべれなくなります。
身の回りのことができなくなるので生活全体において介護が必要となります。
高齢化のため介護に必要な期間が伸び、大きな社会問題となっています。
そのためにもアルツハイマーの初期症状を見逃さないようにすることが非常に大切です。
アルツハイマーと診断されてから2年〜5年で感染症などにより亡くなると言われています。
初期症状で適切な治療を受けることは、あなたにもあなたの家族にも大変重要なことなのです。
アルツハイマーの治療薬
現在、アルツハイマーの症状の、幻覚、妄想、不眠、易怒性などに効果があり、病気をある程度遅らせる新薬もでてきています。
初期症状での対処で深刻な事態を防ぐことができるようになっています。
アルツハイマーの原因のひとつである、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの減少が見られます。
そのため、アセチルコリンを分解する酵素を阻害し、アセチルコリンを増やすドネペジル(製品名 アリセプト)という薬が日本で多くの人に使われています。
この薬は脳内のアセチルコリンの量を増加させるだけでなく、病気の進行も遅らせることが分かってきているのです。
こうしてアルツハイマーの進行を防ぐことで、本来の寿命をまっとうできるようになってきています。
徘徊や失禁など、親や兄弟、家族にとって苦労の多い場面の軽減も考えられます。
アルツハイマーを完全に治す薬がないからと絶望しなくても良いのです。
初期症状が出た段階で病院で検査などを受け、適切な治療を受け、薬の投与によって進行を食い止めることができるのです。
ドネペジル(アリセプト)を開発した製薬会社エーザイでは、次世代のアルツハイマー治療剤「E2012」の新薬の開発に向けて動き出しています。
E2012はβ(ベータ)アミロイドの生成プロセスに着目した治療剤で、アルツハイマーの症状の改善を目指しています。
アルツハイマーの原因究明のための研究は世界中で、現在、行われています。
将来、アルツハイマー患者の利用しやすい治療薬や貼り薬ができることが大変望まれています。
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